2021.11.27
効く制振と効かない制振?
日経ホームビルダーという建築会社向けの雑誌をご存じでしょうか。
過去の資料ですが、
タイトルにもありますように
「効く制振と効かない制振」という驚きの記事が出ています。
※弊社では驚きはないのですが。
すべての制振がだめだということではないので、
見分け方をお伝えいたします。
①部材特性を考慮した製品以外は論外
オイルダンパーの類は、大きな速度を持つ大地震の場合、抵抗力が強くなりすぎてダンパー部分が堅くなり、地震力がダンパー部分の周囲にエネルギーが伝わってしまうことがあり、構造を破壊することも考えられる。
②ゴムやアクリルは熱で変化
環境温度によって抵抗力が変化する可能性があります。高減衰ゴムやアクリルといった素材を使った粘弾性タイプの制振装置は温度が下がれば材が堅くなり、エネルギーの吸収量が低下する。
制振装置では、視覚的に確認できる荷重・変形曲線が性能判断の目安になると考えています。
温度変化や経年によるパフォーマンスの劣化がなく、安心して生活ができるよう
制振装置についてもご提案させていただきます。
制振工学の研究をつづけておられる笠井教授の資料をご覧ください。